2017.5.22
◆2017.5.21(日)◆
大人の発達障がいに関する特集を視聴しました。
発達障がいへの理解を広めるNHKの活動に敬意を表します。
発達障がいは、脳機能障がいの一種と言われ、知的障がいを伴わなくとも、他人とうまくコミュニケーションする事、暗黙のルールを守る事、集中関心を保つ事、ミスや漏れなく仕事をする事などに困難さを感じるのが特徴です。
加えて今回は、発達障がいの方の感覚過敏や五感の独特さが紹介されていました。
例えば
・太陽光がまぶしくて周囲が見えにくい。
・細かい光の粒が無数に見える。
・普通は意識しない蛍光灯や冷蔵庫が発する音が聞こえる。
・喫茶店等で周囲の会話が一斉に耳に飛び込み、相手の話が聞こえない。
→不必要な音を排除する「慣れ」の機能がない。
などですが、これらの感覚を映像化し、放映されましたので、発達障がいの方の大変さがよくわかりました。
また、タレントの栗原類さんをはじめ、発達障がいのある方々の生の声を聞く事ができました。
知的障がいを伴わない発達障がいは、幼少期の早期発見・早期療育の取り組みが進んできました。
しかし、見過ごされてきた方も多く、社会で生きづらさや孤立感を感じ、うつ病等の二次障がいを発症する場合がありますので、成人後も早く障がいに気づく事が必要です。
愛知県の精神医療センター(名古屋市千種区)では
『成人発達障害専門外来』
が開設され、大人の発達障害の診断ができるようになりました。
生きづらさの理由が発達障がいだとわかれば、障がいとの向き合い方や人との関わり方など、適切なカウンセリングが受けられます。
栗原さんが最後に、
「発達障がいのような、目に見えない障がいも受け入れていく社会づくりが必要。」
と言われましたが、まさにその通りです。
引き続き、
「障がいの種別・有無に関わらず、幸せに暮らせるまちづくり」
に取り組んでまいります。
発達障がいのある高校生のお子さんが書いた絵です。