■2020.11.24(火)■
幸町にお住まいの方から、
「南北連絡道路(交通児童遊園方面と産業振興センター方面をつなぐアンダーパス)の歩道にセアカゴケグモに似た生物がいる。」
との連絡を頂きました。
愛知県衛生研究所のHPによれば、セアカゴケグモは熱帯から温帯に分布する毒グモで、道路脇の側溝やフタの隙間、フェンスの基部など日当たりが良く、外敵に見つかりにくい場所に生息します。
愛知県では平成17年8月に中部国際空港敷地内で初めて生息が確認されて以降、県内36市町村で発見されています。
攻撃性はなく、素手で触ったりしなければ咬まれる事はないようですが、もし咬まれると、神経毒による激しい痛み、発汗、発熱、発疹等が起こる場合があり、乳幼児や高齢者は重症化しやすい為、発見した場合は、殺虫剤散布や踏みつぶすなどして駆除する事とされています。
詳細はこちらをご参照下さい↓
https://www.pref.aichi.jp/eiseiken/5f/spider.html
現地を確認すると、歩道の基部や擁壁の隅に断続的にクモの巣があり、更に観察すると、背面に赤い帯状の模様がある、それらしき個体を発見しました。
割りばしで慎重に捕獲し調べたところ、セアカゴケグモだと確認できました。
他にも複数の個体を確認しましたので、それらを駆除するとともに、周辺に殺虫剤を散布しました。
ここは通学路や通勤路であり、多様な市民が通行しますので、その足で地区長さんに報告するとともに、市の環境推進課さんに駆除した個体を提出し、学校関係の部署に情報展開をお願いしました。
当地を通行される皆様におかれましては、充分ご注意頂きたいと思います。
今回、わずか10数年で身近な場所まで生息域を広げる外来種の脅威を実感しました。
更なる対策を考え、提案していきたいと思います。
歩道の基部や擁壁の隅で捕獲しました。
このように不規則な網巣を貼ります。
発見時の様子です。擁壁の隅に張り付いていました。
私が駆除した個体です。腹部背面に赤やオレンジの帯があるのが特徴です。不快に感じられる場合は何卒ご容赦下さい。