◆2013.8.24(土)◆
連合が提起する「働くことを軸とする安心社会」を考えるタウンミーティングが名古屋市内で開催されました。第一部はお笑いコンビのパックンマックンを交え、働く事の目的や意義を考えるトークディスカッション、第2部は行政、企業、NPO等の代表者によるパネルディスカッションでした。テーマは「新学卒者の早期離職」です。大変驚いたのですが、直近の調査によれば、新卒者が入社した企業を3年以内に退社する割合は、大卒は4割、高卒は3割に上るそうです。就職難を乗り越え、せっかく入社した会社をなぜ辞めてしまうのでしょうか。
●要因として出された主な意見
1.社会で何をしたいのか明確な意思がない。
2.やりたい事と業務のミスマッチ(リアリティギャップ)が生じる。
3.就職した企業がいわゆるブラック企業である。
●対策として出された主な意見
1.上司は忙しくても新卒者の話をよく聞き、よくコミュニケーションする事。
2.採用時に新卒者の希望と業務のマッチングを見極め、社会の入口でミスマッチを減らす事。
3.働く側に立った労働法制を整備していく事。
●所感
若者ではなく社会構造に責任があると思います。バブル崩壊やリーマンショックが若者が力を発揮する機会を奪ってきたのであれば、今一度社会全体で若者を支えていく必要があります。新卒者はやりたい事をよく考えて就活し、企業はその意思を汲んで大切に育て、鍛えていく事が重要です。そして、自分の仕事が社会に役立っている事が実感できれば、若者はいきいきと働き続ける事ができるはずです。
●特記事項
「製造業は早期離職率が低い」との事でした。自分が額に汗して作ったものが形になり、世の中に出て喜ばれるのが製造業の普遍的な価値であり、若者のやりがいに繋がっているのです。モノづくりのまち「刈谷」の方向性が正しい事を再認識しました。
オープニングでは連合愛知の新しいイメージキャラクター「ここあ」が紹介されました。
パックンマックン(両端)と東海ラジオの源石アナ(中央)です。
パネリスト(向かって左から2人目)として愛知県経営者協会の清水順三会長(豊田通商(株)取締役会長)も登壇されました。